最近峠を越えて暇になってきたせいで逆に退屈に苦しめられている仕事を終え家に帰ると、クソでかいダンボールが部屋の中に鎮座していた。
PS5の入っていた箱より普通にデカい。
これは一体…？
中からﾏﾄﾞﾏﾄﾞ……とか、ﾏﾅﾏﾅ……とか、謎の鳴き声のようなものが聞こえる。
心当たりはないが、宛先を見る限り確実に僕宛であるので、早速開けてみようと思う。
変な家の間取りを紹介するYouTuberみたいな展開だ。中にはレトルト食品とかパックごはんが入っているのかも知れない。
ハサミを使って開けようかと思ったが、なぜかこの荷物に刃物を向けるのは無性に憚られた。やはりオカルト的な何かなのかも知れない。この箱、やっぱり変……？
手でひん剥く。正直ハサミを使うよりも乱暴になってしまったことは否めない。
中から聞こえてきていた鳴き声がまた一層大きくなる。ﾊﾅﾊﾅﾊﾅ…とかｸﾞｰ…とか聞こえる。
オデ、すみか好き
中には納品書？のようなものと、今春リリース予定の『学園アイドルマスター 』の広告が入っていた。学園アイドルマスターのこれ、美少女ノベルゲーの特定のルートのエンディングのスチルみたいで素敵だ。
ん？
これは……
いきものだ！！！！！！！！！
僕が腰を抜かしているうちに、長旅で退屈していた彼女たちは一斉に箱の中から飛び出した。
どうだろう。かの白ひげ・エドワードニューゲートもかくやと言わんばかりの、「今日からここを俺たちのナワバリとする」と告げるようなこの威圧感たっぷりの表情は。四皇だ。僕は部屋中の尖ったものの角をヤスリで削り取った。怪我しちゃいけないからね。
躍動感
まさしく蹂躙である
あの、それ俺の椅子……
あっ、はい
すみません これからは空気椅子で頑張ります
て、甜様……！？
そうだ、ウチにも百戦錬磨の傑物がいる
その懸賞金は1600ベリーだ！(16クレかかった
あっ、はい
あっという間に捕虜に……
デカさは、強さ
なす術もなく部屋を荒らされ、立ち尽くす僕
「──仕方ねえ……おい、坊主」
く、熊田(46)さん！？
今日もダンディな佇まいである
「俺に任せな」
く、熊田(46)さん……！
ということで僕の留守中は熊田(46)さんにこのちいさきいのちのお世話をしてもらうことになりました。
あれ、どうしたのかな
そんなに羨ましそうにして……
まどちゃん！？！？
もちほわアイドルは「もちほわ補正」で平生の3割増しでバイオレンスだそうです
ちょっとおこな透ちゃん こけた先がもちもちのあざらしさんのお腹でよかったね
HAPPY
仲良くしてね
おわり
